デジタル時代において、企業は自社の競争力を高めるために業務・プロセス自動化及びDX(Digital Transformation|デジタルトランスフォーメーション)を急がせています。このような背景から、アプリの利便性が広まった今、自社のアプリを開発しようと検討している企業も増えているのではないでしょうか。
アプリ開発をはじめて検討する上で、「アプリを作る費用はいくらかかるの?」「費用の見積りは妥当か」のような疑問や不安をお持ちの方が多くいらっしゃるかと思います。
この記事ではアプリ開発に費用の見積り方法や国別の単価相場を詳しく解説していきます。最適な開発会社を選ぶためのチェックポイントにもなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事は以下の方におすすめです。
- アプリケーション開発を始めて検討している方
- アプリ開発発注をしたい方
- アプリ作成費用を抑えたい方
- アプリケーションをオフショアで開発するかどうか迷っている方
1. アプリ開発の種類
アプリケーションは ①Webアプリと ②iOSアプリやAndroidアプリといったモバイル端末アプリケーションに分けられています。
- ウェブアプリとはWebブラウザー からアクセスすることができる、オンライン上で様々な処理を行うシステムです
- iOSアプリやAndroidアプリといったネイティブアプリ(モバイル端末アプリ)はWebアプリとは異なり、端末に適用する開発を行わないといけないので、 Web アプリ開発 より 費用が高いです。
2. アプリ開発費用の計算方法?
費用の内訳は 人件費 の割合が最も高いです。 人件費 は開発にあたる システム の技術またはエンジニアの人数によっても変わります。そのため、 アプリ制作 費用 を抑えたいなら、 人件費を削減する というのが主な方法であります。
上記の通り、アプリを作る費用はアプリの種類と機能によって大きな差異があります。そのため、アプリを作る費用を正確に提示することが困難です。とはいえ、アプリ開発見積を計算する方法が共通なので、アプリやシステムを含めた見積りの計算方法をご紹介いたします。
開発費 =(ア)作業単価x作業時間 + (イ)固定費用 + (ウ)運用保守費用
作業単価 | エンジニアやプログラマーが1ヶ月稼働した時に発生する報酬金額 |
作業時間 | アプリ開発で実際にかかる時間 |
固定費用 | ドメイン取得、SSL証明書費用など |
運用保守費用 | テストや不具合修正に発生する費用。開発コストの~20% |
費用の内訳は人件費の割合が最も高いです。人件費は開発にあたるシステムの技術またはエンジニアの人数によっても変わります。そのため、 アプリ制作 費用 を抑えたいなら、人件費を削減するというのが主な方法であります。
基本的に、国内のシステムエンジニア1人あたりの1ヶ月分の単価相場は以下のようです。
システムエンジニア初級 | 60~100万円程度 |
システムエンジニア中級 | 80~120万円程度 |
システムエンジニア上級 | 100~160万円程度 |
プログラマー | 50~100万円程度 |
3. 国内(ニアショア開発)のアプリ開発費用相場
種類別のアプリ開発相場
webアプリ開発の費用
Webアプリジャンル
|
費用・料金相場 |
ECサイト |
60~400万円程度 |
ロコミサイト |
80~300万円程度 |
掲示板サイト |
50~300万円程度 |
SNS |
100~500万円程度 |
CMS |
80~400万円程度 |
予約管理サイト |
80~500万円程度 |
マッチングサイト |
100~500万円程度 |
スマホアプリ開発の費用
モバイルアプリジャンル
|
費用・料金相場 |
EC系 |
100~300万円程度 |
コミュニケーションツール系 |
100~500万円程度 |
ゲーム系 |
300~1000万円程度 |
チャットボット系 |
50~100万円程度 |
管理ツール系 |
50~300万円程度 |
アプリの種類によってアプリ作る費用が異なり、同一種類でも、機能またはアプリ開発委託を受ける会社によってコストが大きく変動する場合もあります。あくまでも上記の費用相場を目安としてご参考ください。
機能別の費用相場
機能
|
料金・費用相場 |
ログイン機能(メールアドレス・SNS) |
10~20万円程度 |
アプリ内の決済システム |
20~50万円程度 |
プッシュ通知機能 |
10~100万円程度 |
ナビゲーション機能 |
2.5~5万円程度 |
横/縦の表示切替機能 |
5~10万円程度 |
位置情報機能 |
12~25万円程度 |
チャット・メッセージ機能 |
20~40万円程度 |
他のアプリとの連帯機能 |
5~40万円程度 |
デザインの実装 |
10~100万円程度 |
OS(Android・iOS) |
100~200万円程度 |
4. アプリの開発の費用を抑えるオフショア開発の単価相場は?
アプリを作る 費用 はアプリの種類 と機能によって大きな差異があります。そのため、アプリ を 作る 費用 を正確に提示することが困難です。とはいえ、 アプリ 開発 見積を計算する方法が共通なので、アプリやシステムを含めた見積りの計算方法をご紹介いたします。
アプリ開発コストを削減するには、フリーランスまたはオフショア開発ベンダーに依頼します。しかし、フリーランスなら個人依頼なので、アプリケーションの品質と納品期日を確保することが難しいです。
オフショア開発なら人気のある国は「ベトナム」、「インド」と「バングラデシュ」です。
- ベトナムオフショア開発
ベトナムオフショア開発のエンジニア単価は平均で30~40万円です。
ハノイ工科大学の情報技術専攻を卒業した優秀なIT人材が一つの特徴です。また、日本語の勉強がベトナムで普及しているため、コミュニケーションの面で安心できるでしょう。
- インドのオフショア開発
インドのエンジニア単価は平均35〜45万円です。インドは技術力で有名でありますが、近年人件費の単価が高騰しています。
- バングラデシュ
バングラデシュはこの数年でITに注力し始めてきました。現在プログラマー の平均単価は27万円であり、シニアレベルなら平均単価が35万円となります。
要するにオフショア開発を利用する際、アプリ開発の費用はいくらかかるのか。当社の単価を上記のアプリ開発費用の計算方法に活用し、オフショア開発費用の一つケースを実例として挙げておきます。
例)企業がディエスソリューションにインフルエンサー紹介マッチング Webアプリの構築を依頼します。主な機能は以下の通りです。
機能 | 作業時間(日) | |
1 | 21 | |
2 | 5 | |
3 | 5 | |
4 | 6 | |
5 | 10 | |
6 | 16 | |
7 | 12 | |
8 | 25 | |
9 | 10 | |
合計 | 110(日)=5.2(ヶ月) |
当社の単価
エンジニア単価:35万 / 人月(基準:21日)
BrSE単価:48万/人月(コミュニケーションサポート、当プロジェクトは約0.3人月)
アプリ開発の費用
アプリ開発費用=(ア)作業単価x作業時間 + (イ)固定費用 + (ウ)運用保守費用
= 35 x 5.2 + 48 x 5.2 x 0.3 + (ア)x 10% + (ア)x 20%
= 311.48(万円)
アプリケーションを開発したいですか?無料で見積りを依頼しましょう。
5. まとめ
上記でアプリ開発の見積もりの計算方法と単価相場はアプリ開発検討のためチェックポイントを紹介いたしました。
日本国内のベンダーにアプリ開発を依頼するなら、コミュニケーションの面で一番楽です。しかし、日本の人材不足の深刻化の結果であるIT人材供給に応えられなく、人件費が高騰していることに従い、費用が非常に大きな課題となっているでしょう。
人件費の単価相場 がまだそこまで高くないため、オフショア開発はコストの課題を解決する一つの手段と言えるでしょう。
日本ではオフショア開発の市場規模は年々拡大しており、2002年には200億円でしたが、2011年には1,000億円まで伸びている状況です。とはいえ、数多くの企業がオフショア開発を導入することで自社の競争力を高めているのは現状です。
アプリ開発やオフショア開発に関するお悩みを抱える方は是非当社にお問い合わせください。